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代表取締役ブログ

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お客様にどうして欲しいかを正確にお伝えしましょう!

こんにちは。 先週は金曜日が祝日でしたので3連休だった方もいらっしゃると思います。 如何お過ごしでしたか? 私は書き物がたまっていたので その処理に勤しんでいました。 

作業の一貫で、同じテーマで日本語と英語のホームページを比較検討することが何度かあったのですが、 改めてそれらのホームページの明確な違いを実感しました。 英語(ハッキリ)と日本語(ファジー)では、言語の感覚、言語が発達した文化とそれらを使う人種が異なるからかも知れませんが 一般的な日本人が作成したホームページの情報量の少なさを痛感致しました。

日本人の美徳とされる文化の一面に、相手のことを察して慮るというものがあります。 日本人同士ならば意思疎通が言語を使わなくてもスムーズに行えるという利点がありますが グローバルスタンダードではそれはまかり通りません。

以前、 「日本人が作成したホームページは、異文化から来た読者を混乱させるものが多く 集客に結びつき難い」ということをお話しましたが、 本日はそれを、どうすれば解決できて外国人の読者にアクションを取って頂けるように改善出来るかをお話致します。


日本人が作成したホームページを見て外国人が混乱するのは以下が主な要因です。


1.情報の欠如、

2.誤った情報の掲載、

3.文章の筋と全く関係の無い情報の掲載、

4.文章の構成が支離滅裂、そして

5.欲しい情報が直ぐ見つからない
(その他、リンク先が機能しない、サーバのスピードが遅くつかえる、色使いが悪い・・・等の問題がありますが、これは日本人が作成したホームページに限定されませんので省略致します。)


これらを具体的に解決するにはどうすれば良いでしょうか? 以下 解説します。 


1.情報の欠如

顕著な例が、

(1)商品の写真だけが貼付けてあるページ
サイズ、機能、仕様、用途、価格が判らなければ読者は購入を決断することが出来ません。

(2)注文先が判らないページ
『商品を手に入れたい!』と読者が思っても簡単に手に入れることが出来ず、探している間に購買意欲が削がれてしまうことが多々あります。

(3)意味が判らないページ
例えば、以下の様な事例が考えられます。

①問題提起だけで終わっているもの

HP: 「あなたは腰痛でお悩みでないですか?」 
読者:「はい。 悩んでます。 で、具体的にどうしたら良いのでしょうか? 解決策はどこに書かれているのだろう・・・?」

②信憑性にかけるもの

HP: 「セレブも使っているこのマシンを使ってダイエットに挑戦してみませんか?」
読者:「是非是非! で、誰が使ってどれだけ どれ位の期間で痩せたんだろう? 誰だ? マネダセイ子って??? 聞いたことが無い・・・。 本当に効果があるのかなぁ・・・?」 

(補足:外国人でも知っている著名人をあげた方が効果が高いですが、著名人である必要は特にありません。 但し、猜疑心を醸し出す様な人選は止めておいた方が良いです。 )

③具体性が欠けているもの

HP:「あなたのお子様もこの教材を読めば確実にアルファベットをマスター出来ます。 リラックスして下さい・・・」
読者:「有り難う! リラックスさせて頂きます。 でも どうやって子供が言葉をマスターするのか不明だなぁ・・・。 自分がリラックスすることと子供の学習効果にどの様な因果関係があるのだろう・・・?」


これらの問題に対して上で指摘した情報を漏れなく書くことができれば問題は解決します。 重要なのはそのページを読んだ人が 商品/サービスを正確に理解出来る情報を適切な分量で織り込むことが大事だと言うことです。 

文章を作成する過程で『なぜ?』という自問とそれに対する回答を繰り返して行きましょう。 回答に対し疑問に思わなくなれば そのページに記載されている情報は明快です。



2.誤った情報の掲載

以下の事例と解決策が考えられます。

(1)勘違い
ヒューマンエラーです。 これは書いた後に読み直すことで問題解決できます。 

例.単位が間違っている。 誤った写真が貼付けてある。 異なる商品の説明がされている・・・等。 

(2)誤訳
特に多いのがこれです。 本来の言葉の意味を知らずにフィーリングで使ったとしか思えない言葉が記載されていることがあります。 疑問に思った時は辞書を使って下さい。 (但し和英辞書は時に誤っていることがありますので 自信を持てる場合のみ採用。 英英辞書を使うことをお薦めします。)

(3)虚偽の情報
悪意があって(わかっていて)誤った情報を記載する事例です。 これはモラルの問題です。 しかし、遠からずこういう情報を掲載している業者は自滅するでしょう。 人々は誠実な業者と取引を行いたい為。 貴方は嫌ですよね? 信用出来ない業者と取引を行うのは?


3.文章の筋と全く関係の無い情報の掲載

良く見かけるのが、異なるテーマが一つの段落に織り込まれている事例です。 一つの段落には一つのテーマしか書かない。 もっと言うと、記事全体で同じテーマに関することだけを記載するのが理想です。


4.文章の構成が支離滅裂

これは文法からしっかりと学習しなおす必要がありますが、以下が特に日本人に多い誤りですのでご注意頂きたいと思います。

(1)時制、時相の誤り
現在形、過去形、完了形・・・しっかりと抑えて下さい。

(2)前置詞の誤り
これは余り多くの人が認識していませんが、誤ると意味が大幅に変わります。 シッカリと抑えて下さい。

(3)文章の構成がイロジカル
文法ではありませんが、作文を書く時に特に気をつけなければならないのが 前後の文章との関連を重視することです。 一貫して筋が通る様に文章を連ねて下さい。



5.欲しい情報が直ぐ見つからない

これはご自身でホームページを作成される際にサイトマップを書いて情報を頭の中で整理して頂ければ解決します。 結局 情報が整理されていないから アウトプットが整理されていないのです。 

紙に書いて反映したい情報、要らない情報を整理することで 更にホームページの最終形状が明確になります。 是非実践して下さい。

更に、ホームページ訪問者の視線で情報が書かれているか?確認してください。 一度出来たサイトマップを周りの人にも見て貰うことで効果があがります。

但し 注意しなければいけないのが外国人の視点での見易さが実現出来ているか?です。 外国企業が造ったホームページを見て比較検討して下さい。 貴方のホームページを良くする為のヒントが隠されています。 競合会社のサイトなんかがとても役に立ちます。


さて ここまではお客様がサクサクと検索できる御社のホームページを造りあげるための心構えを記載しましたが 最後に 本題を記載してこの記事を終えたいと思います。


往々にして言えるのですが、日本人が作成したホームページは謙虚で控えめです。 でも これでは相手に主張が伝わらないのです。 ホームページの訪問者に貴方は何をご期待されますか?

A.御社の存在を知って頂く

B.御社の商品を知って頂く

C.訪問者と良好な関係を築く(お客様になって頂く)

D.御社の商品を買って頂く


・・・様々な目的を考えることが可能ですが、 それぞれの目的に合わせて必要な情報を反映しましょう。


A.御社の存在を知って頂くには?

会社情報(所在地、経営者名、販売する商品/サービス、売り上げ、設立年度等)を必ず織り込んで下さい。 但し、良くあるケースなのですが、年表は要りませんよ! あれを見ただけで外国人は辛気臭く感じてしまいます。


B.御社の商品を知って頂くには?

商品名、価格、仕様、機能、用途、どういう人を販売ターゲットにしているか等を織り込んで下さい。


C.訪問者と良好な関係を築く

経営理念、ボランティア活動、社員を如何に大事にしているか、環境にどれだけ気を配っているか・・・等社会に貢献していることをアピールして下さい。 しかめっ面の経営者の写真はマイナスのイメージを与えるので掲載を控えておく方が無難です。


D.商品を買って頂くには?

「商品を買って下さい」・・・という文言をあまり見かけません。 その通りに書く必要は無いのですが、これを言わないと通じません。 又、訪問者に簡単に商品を買って頂く仕組みも構築した方が良いですね? 連絡先や注文書を見える位置に配置して下さい。 自社の商品の特徴として他より良い点も記載することを忘れずに(当たり前ですけれども他社をけなしてはいけません)。




ホームページで目的を達成するにはやらなければならないことがたくさんありますね? これらの一つでも欠落すると折角の努力が台無しです。 そして、中途半端なものを造るくらいならば最初からやらない方がよほど良いくらいです。 やるならば完全にやる、やらないならば全く何もやらない! 1か0の世界です。 やるならば徹底してやり遂げましょう!

「やりたいけれど自信が無い・・・」、 「難解だぁ・・・」等の理由でお悩みの方、 ご自身でやり遂げる自信がない方は これが出来る人の補助を受けるのも良い選択肢かも知れませんね。 

ご自身でこれらの仕組みを用意する手間(面倒)暇(時間) そしてそこで失われる費用を考えると馬鹿にならないものがあります。 例えば、大切なお子様に知識を付けて有名校に合格して貰う為にご自身でご指導されますでしょうか? 塾に通わせたり、良い家庭教師を雇ったりしますよね? その時は高いと思っても アウトソーシングした方が結局は、安上がりな
ことって多いのです。 


これらの指摘事項を織り込んで、お客様にお伝えした情報が正確に伝わる様にご尽力下さい。 ご成功をお祈り申し上げます。

 

 

 

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